2026年の土用の丑の日はいつ?今年は「二の丑」がない年‼️

結論からいうと、2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日)の1回だけなんだー!
なぜだ?
なぜ今年は2回ないんだ??
例年なら丑の日が二回ある年も多いんだけど、2026年の夏土用に丑の日は1回しか巡ってこない。
「今年の二の丑はいつだろう?」と検索した人、残念ながら今年はない。
うなぎを食べるチャンスは7月26日、この一日に集中というわけだ。
この日に集中して夢中になってウナギを食いまくるしかねーな!
ちなみに「土曜の丑の日」と書かれることがあるけれど、正しくは「土用(どよう)」だ。
曜日とは何の関係もなくて、暦の上の期間を指す言葉だ。
間違えるな?
だから2026年のように日曜日に当たる年もあれば、平日に当たる年もある。
むしろ今年は日曜日だから、家族でゆっくりうなぎを囲むには絶好の年と言えそうだわな。
土用の丑の日の由来と起源|なぜうなぎを食べるのか
ここからがこの記事の核心。そもそも、なぜ土用の丑の日にうなぎなのか。実はこの習慣、掘れば掘るほど面白い歴史が出てきやがる!
大前提:うなぎの本来の旬は夏ではなく冬なんだ
まず多くの人が誤解しているポイントから。天然うなぎの旬は、夏ではなく秋から冬(10月〜12月頃)なんだ。
うなぎは水温が下がると冬眠する生き物でな。冬眠前の秋から初冬にかけて、体にたっぷりと脂を蓄える。この時期のうなぎが一年で最も脂がのって美味いわけ!逆に夏のうなぎは脂が少なくて、味が落ちる季節だった。ある調査では、この事実を7割以上の人が「知らなかった」と答えているよ。
「え、じゃあなんで夏に食べてるの?」
そう思うよな。実はここにこそ、土用の丑の日という習慣が生まれた理由が隠されているんだ。
なお、今スーパーや専門店に並ぶうなぎのほとんどは養殖物だ。養殖うなぎは土用の丑の日の需要に合わせて夏に出荷のピークを迎えるよう育てられているから、夏でも十分美味しく食べられる。「本来の旬は冬だった」というのは、あくまで天然うなぎと江戸時代の話だ。
最有力説:平賀源内の「本日丑の日」キャッチコピー
夏にうなぎを食べる習慣の起源として最も有名なのが、平賀源内説。
時は江戸時代。養殖技術のない当時、うなぎといえば天然物だけ。旬を外れた夏のうなぎは味が落ちるから、夏はうなぎ屋にとって深刻な閑散期だったんだ。売上が落ちて困り果てたうなぎ屋の主人が、知恵者として名高い平賀源内のもとに相談に訪れる。
源内といえば、エレキテル(摩擦起電機)の復元で知られる江戸の天才発明家だ。本草学者、戯作者、画家と、いくつもの顔を持つマルチな才人だった。「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称しても良いくらいの万能の天才。その源内が授けた策は、拍子抜けするほどシンプルなものだったんだよ。
店先に「本日丑の日」と書いた張り紙を出すこと。
当時、「丑の日に『う』のつくものを食べると夏負けしない」という民間伝承がすでにあった。源内はそこに目をつけたわけだ。張り紙を見た江戸っ子たちは「丑の日にうなぎとは縁起がいい」と店に殺到。この店が大繁盛したのを見て、他のうなぎ屋もこぞって真似をし、やがて「土用の丑の日=うなぎ」が定着した——という説だ。
つまりこの習慣、「旬外れで売れない商品を、縁起と語呂合わせで大ヒット商品に変えた」江戸時代の販促キャンペーンが起源かもしれないんだ。現代でいえば、天才コピーライターが仕掛けたキャンペーンが200年以上続いているようなもの。バレンタインのチョコレートやホワイトデー、節分の恵方巻と同じ「仕掛けられた食文化」の大先輩と考えると面白いだろう。
ただし正直に言っておくと、この話は同時代の文献による裏付けが弱くて、確実な史実とはいえない。あくまで「最も有名な説」なんだ。じゃあ他にどんな説があるのか。これがまた面白いわけよ!!
その他の起源説①:春木屋善兵衛説
江戸・神田のうなぎ屋「春木屋善兵衛」にまつわる説だよ。ある藩主から大量の蒲焼きの注文を受けた善兵衛は、子の日・丑の日・寅の日の三日間に分けてうなぎを焼き、土用に備えて保存した。すると不思議なことに、丑の日に焼いた蒲焼きだけが色も香りも落ちず美味しいままだった——。これが評判となって、丑の日のうなぎが広まったという説だね。
その他の起源説②:蜀山人(大田南畝)説
江戸後期の狂歌師・蜀山人(しょくさんじん)こと大田南畝が、うなぎ屋に頼まれて「土用の丑の日にうなぎを食べれば病気にならない」という趣旨の狂歌を詠んで宣伝した、という説もある。こちらも「文化人の広告起用」という点で源内説と構図がそっくりだよね。当時のうなぎ屋がいかに夏の販促に頭を悩ませていたかがうかがえるところだ。
その他の起源説③:「丑」の字がうなぎ二匹に見える説
ややこじつけ感はあるけれど、「丑」という漢字の形が、うなぎが二匹並んでいる姿に似ているから、という説もあるんだ。真偽はさておき、蒲焼きの看板の「うなぎ」の文字がうなぎのようにくねっているのを見ると、江戸の人たちがこういう遊び心を好んだのは確かだろうね。
実は1200年以上前から。大友家持によって万葉集に詠まれた「夏痩せにうなぎ」
ここまで江戸時代の話をしてきたけれど、実は「夏バテにうなぎ」という発想自体は、奈良時代まで遡るんだよ。
万葉集に、大伴家持(おおとものやかもち)がこんな歌を残しているんだ。
石麻呂に 吾れ物申す 夏痩せに 良しといふ物ぞ 鰻捕り食せ
現代語にすると「石麻呂さんよ、夏痩せに効くというから、うなぎを捕って食べなさい」。痩せこけた友人・石麻呂をからかい半分、心配半分で詠んだ歌だね。しかも家持はこの後、「痩せていても生きていればいいのだから、うなぎを捕ろうとして川に流されるなよ」という趣旨の歌まで続けて詠んでいる。友人を心配しつつ最後まで茶化す、千年前のユーモアというわけだ。
つまり、うなぎが夏バテに効くという知識は1200年以上前から日本人の常識だったんだよ。源内(あるいは善兵衛や蜀山人)がやったのは、ゼロから習慣を作ることじゃない。昔からあった知恵に「丑の日」という日付を与えてイベント化したことなんだ。優れた企画は完全な発明ではなく、既にある文化の再編集から生まれる——という好例かもしれねーな。
縁起と実利、両方の裏付けがあったから定着した
「丑の日に『う』のつくものを食べる」という縁起かつぎに、うなぎはぴったり合致した。さらに、うなぎはビタミンA・B群、DHA、EPAが豊富で、実際に夏バテ対策として理にかなった食材でもあるんだ。
縁起という物語と、栄養という実利。この両輪が揃っていたからこそ、一時の流行で終わらず200年続く習慣になったんだろうな。
土用の丑の日は何食べる?うなぎ以外の食べ物も紹介

「土用の丑の日=うなぎ」のイメージが強いけれど、昔から食べられてきた食べ物は他にもある。うなぎの価格が高騰している今、選択肢を知っといて損はない。
「う」のつく食べ物
源内以前からあった縁起かつぎの大本命だな。
- 梅干し……クエン酸が疲労回復を助けて、唾液の分泌を促して食欲増進にも。夏バテ対策の王道だ
- うどん……食欲がない日でもツルッと食べられる
- そうめん……「う」が頭になければダメなんて誰が決めた?そ“う”めんだってしっかり「う」が入ってる。縁起物としても重宝されている
- 瓜(きゅうり・スイカ・冬瓜など)……水分とカリウムが豊富で、体の熱を冷ましてくれる
- 牛(うし)・馬(うま)……肉類も「う」のつく食べ物だ。スタミナ面でも理にかなってる
黒い食べ物
丑の方角(北北東)の守り神・玄武が黒色であることにちなんで、黒い食べ物が縁起が良いとされる説もある。うなぎの蒲焼きも黒っぽい色をしているからな。他にはしじみ、黒豆、なす、どじょう、黒ごまなどが挙げられる。
土用しじみ
「土用しじみは腹薬」という言葉があるほど、夏のしじみは昔から重宝されてきた。オルニチンが肝臓の働きを助けるから、暑さで弱った体にぴったりなんだ。産卵前の夏は身が肥えて、実はしじみ自身の旬でもあるんだよ。味噌汁一杯で手軽に取り入れられるのも魅力だね。
あんころ餅(土用餅)
関西や北陸には、土用の入りにあんころ餅を食べる「土用餅」の風習があるんだ。餅は力持ち、小豆は古くから厄除けの縁起物。「土用餅を食べると暑気あたりしない」といわれてきた。甘いものでほっと一息つくのも、立派な夏の養生というわけだね。
土用卵・土用そば
丑の日に産まれた卵「土用卵」は精がつくとされて、栄養価の高い食べ物として珍重された。また「土用そば」といって、消化が良く食べやすいそばを食べる地域もあるよ。ここまでくると、要するに「夏バテしないよう、栄養のあるものをちゃんと食べなさい」という先人のメッセージだと分かるよな。
土用の丑の日の献立・メニュー例を紹介

うなぎを主役にした献立
定番の蒲焼き丼もいいけれど、おすすめはひつまぶしだ。刻んだ蒲焼きをおひつのご飯にまぶした名古屋名物で、1杯目はそのまま、2杯目は薬味(ねぎ・わさび・海苔)と、3杯目は出汁茶漬けにと、一品で三度楽しめる。少量のうなぎでも満足度が高いから、高騰するうなぎを家族で分け合うのにも向いているんだよ。
汁物には土用しじみの味噌汁を合わせよう。うなぎ+しじみで縁起物の黄金コンビが完成するね。肝吸いの代わりとしても違和感がない。副菜にきゅうりとわかめの酢の物を添えれば、「う」のつく食べ物と黒い食べ物まで一食でカバーできるというわけだ。
デザートにあんころ餅を付ければ、土用の縁起物フルコースの出来上がりだよ。
うなぎなしのメニュー
- そうめん+梅干し……ゆでたそうめんに、たたいた梅と大葉を薬味に。「う」のつく食べ物コンビで、食欲ゼロの日でも喉を通るよ
- 豚しゃぶうどん……ビタミンB1豊富な豚肉は、疲労回復の面でうなぎの代役として優秀だ
- なすの揚げ浸し+しじみの汁物……黒い食べ物で揃えた渋い献立。ビールにも合うね
- うざく風きゅうりの酢の物……市販の蒲焼き少量ときゅうりで作れば、うなぎ気分を安く味わえるよ
うなぎと梅干しの食べ合わせはNGって本当?
「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」という言い伝え、聞いたことがあるかもしれないね。結論からいうと、科学的根拠はないんだ。むしろ梅干しのクエン酸が脂の消化を助けて、さっぱりと食べさせてくれるという見方もあるくらいだよ。
この俗説の由来は「贅沢なうなぎを食べすぎないための戒め」「梅干しでさっぱりして食べ過ぎてしまうのを防ぐため」など諸説あるけれど、いずれにせよ健康上の問題はない。安心して同じ献立に並べていいんだ。
いつ食べるのが正解?
うなぎを食べる時間帯に決まりはないよ。昼でも夜でも大丈夫だ。強いていえば、うなぎは脂が多くて消化に時間がかかるから、胃腸が弱っている人は夜遅くよりも昼〜早めの夕食がおすすめだね。それと「土用の期間中ならいつ食べても縁起は同じ」ともいわれるから、丑の日当日に予定が合わなければ、土用期間(2026年は7月20日〜8月6日)のどこかで食べれば十分だよ。
土用にやってはいけないこととは?草刈り・土いじりを避ける理由

土用の期間には、昔からやってはいけないことが伝えられてきたんだ。代表的なのが「土を動かすこと」だね。
- 草刈り・草むしり
- ガーデニング・畑仕事などの土いじり
- 地鎮祭・基礎工事・井戸掘り
- 引っ越し・開業・結婚など新しいことのスタート
由来は、土用の期間は土を司る神様「土公神(どくしん・どくじん)」が地中にいるとされていて、土を掘り返すと神様の怒りを買う、という言い伝えなんだ。
とはいえ、真夏に18日間も草刈りができなければ、庭は雑草だらけになってしまうよね。そこで昔の人が用意した抜け道が「間日(まび)」だ。土公神が天上に出かけて留守にする日とされていて、この日なら土を動かしても差し支えないといわれている。2026年夏土用の間日は、7月21日(火)・28日(火)・29日(水)・8月2日(日)。草刈りやガーデニングの予定は、この日に入れるのが習わしに沿ったやり方というわけだ。
現実的な解釈をすれば、この風習は「一年で最も暑くて体調を崩しやすい時期に、炎天下の重労働や大きな決断は避けなさい」という生活の知恵だろう。熱中症警戒アラートが出るような現代の夏なら、なおさら理にかなった教えといえる。
土用の丑の日は毎年どうやって決まる?
土用の丑の日の日付は毎年変わる。「なんで毎年バラバラなの?」と思うかもしれねーけど、仕組みが分かれば意外と単純なんだ。次の2つの掛け合わせで決まっているんだ。
- 土用……立春・立夏・立秋・立冬の直前、約18日間の期間のこと。夏の土用は立秋(8月上旬)前の約18日間で、2026年は7月20日〜8月6日。
- 丑の日……昔の暦では、年だけでなく日にちにも十二支が割り当てられていた。子・丑・寅・卯……と12日周期で「丑」の日が巡ってくるんだ。
この「夏の土用期間」の中に巡ってくる「丑の日」。これが土用の丑の日の正体。立秋の日付が年によってズレるうえ、十二支の巡りも毎年違うから、丑の日の日付も毎年変わるというわけだ。
二の丑とは?丑の日が二回ある年があるのはなぜ?
土用の期間は約18日間。一方、丑の日は12日周期で回ってくる。18÷12は割り切れないよな。だから、タイミング次第で土用期間中に丑の日が2回入る年があるんだ。1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼ぶ。
丑の日が二回ある年となしの年があるのは、単なる暦の巡り合わせなんだね。確率でいえば二の丑がある年の方がやや多いんだけど、2026年は期間の終盤ギリギリで丑の日が入らず、1回だけの年になった。
うなぎ業界にとっては商機が一度きりの年。逆にいえば、消費者側は「二の丑があるからまた今度」ができない年でもある。食べるなら7月26日しかない。
まとめ|2026年は7月26日の一発勝負だ
最後に、この記事のポイントを整理しておこう。
- 2026年の土用の丑の日は7月26日(日)の1回だけ。二の丑はなし
- 日付は「土用の期間×12日周期の丑の日」の掛け合わせで毎年変わる
- 天然うなぎの本来の旬は秋〜冬。夏に売れず困ったうなぎ屋を平賀源内がキャッチコピーで救った、という説が起源として有名
- ただし「夏痩せにうなぎ」の知恵は万葉集の時代、1200年以上前からあった
- うなぎ以外にも「う」のつく食べ物・黒い食べ物・土用しじみ・あんころ餅など選択肢は豊富
- うなぎと梅干しの食べ合わせNGは俗説。科学的根拠なし
- 土用期間の草刈り・土いじりは避けるのが習わし。やるなら間日(7/21・28・29・8/2)に
今年は丑の日が1回しかない分、7月26日を逃すと夏のチャンスはもうない。うなぎでも、しじみ汁とそうめんでも、あんころ餅でも。先人たちが千年かけて磨いてきた「夏の乗り切り方」を、自分に合った形で取り入れてみてほしい。